箱館病院とは？ 万延元年(1860)栗本鋤雲らの提唱によって建設された箱館医学所が前身である。 戦争の際、旧幕府軍と共に箱館へと来た高松凌雲がこの病院の頭取となり、敵味方の区別無く傷病者の治療にあたった。 この行為は、日本の赤十字的活動の先駆けともいえる。 また、官軍からの降伏勧告の手紙は、この病院を通じて五稜郭へと届けられた。 慶応四年戊辰十一月〜明治二年八月下旬 病院で治療を受けた患者の数は1340人 内 380人　銃創金創…此内、97人死亡 958人　雑病………此内、34人死亡 他に 98人　市中病者 内　2人が銃創 更に、箱館病院を経ずに、出張先などで治療した者が数百人あり。 　 【箱館病院スタッフ】 頭取：高松凌雲 病院掛：小野権之丞 病院掛補佐：木下晦蔵 医員：伊東友賢/蓮沼誠造/赤城信一 下男頭：喜助 【箱館病院（高松凌雲）が登場する作品・史料】 映像 「獅子の時代」NHK大河ドラマ　1980年放映 「幕末機関説いろはにほへと」パソコンテレビGyaO　2006年配信 小説 「夜明けの雷鳴 ― 医師 高松凌雲」吉村昭／文春文庫・文藝春秋 「五稜郭の兄弟」高橋 義夫／広済堂文庫 「飢えたる彰義隊（函館病院） 」吉川英治／学陽書房 「殺生石」富樫倫太郎／光文社カッパノベルス 史料・資料 「高松凌雲翁経歴談・函館戦争史料」日本史籍協会編. 東京大学出版会 「維新日乗纂輯四（小野権之丞日記）」東京大学出版会 「幕将古屋佐久左衛門（兄）・幕医高松凌雲（弟）傳」高松卯喜路 「医の時代―高松凌雲の生涯」木本至／マルジュ社 「高松凌雲と適塾−医療の原点」伴忠康／春秋社 管理人が読んだことのない物も含みます。 この他にもご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけると有難いです！